葉酸のこと

身体にあった葉酸を飲んでいますか?妊活と妊娠中に必要な葉酸の違い【栄養士監修】|ゲンナイ製薬プレミン

この記事を監修いただいた先生

栄養士

若宮寿子(わかみや ひさこ)

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葉酸は、実は2種類あります

合成葉酸と天然葉酸

葉酸と一口にいっても、実は2つの種類が存在します。

1つは「ポリグルタミン酸型」の葉酸。緑黄色野菜や豆類、くだものなどの身近な食品に含まれているもので、食事性葉酸(food folate)、あるいは天然型葉酸(natural folate)といわれるものです。もう1つが「モノグルタミン酸型」の葉酸。これが葉酸サプリメントに使われているもので、合成型葉酸(folic acid)といわれます。

以下、ポリグルタミン酸型葉酸を「食事性葉酸」、モノグルタミン酸型葉酸を「合成葉酸」とわかりやすく表示しますね。

実は「合成葉酸」の方が消化吸収がよい

天然型(食事性)と合成型ときくと、体によいのは天然型の方なのでは?と感じる方も多いでしょう。
確かに一般的には科学的に合成されたものより、食物由来や自然由来のものの方が、体に負担がなく健康によいことが多いものです。しかし、こと葉酸については話が別。合成型葉酸の方が、消化吸収がよく化学的にも安定しているのです。

調査によると、空腹時に合成葉酸を摂取したときに体の中に取り込まれる栄養を100%とした場合、食事性葉酸ではそれが約50%となり、体内での利用効率はおよそ半分になります。
つまり、合成葉酸の方が体の中に取り込まれる率が高く、効率よく効果が発揮できるわけです。

実際、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低下させる働きは、食品に含まれる「食事性葉酸」の葉酸では確認されていません。

そのため、各国で摂取が推奨されているものも合成型葉酸ですし、日本の厚生労働省が摂取を推奨しているのも、「合成葉酸」の葉酸サプリメントなのです。

2つの葉酸は何が違うの?

食品に含まれている葉酸の「ポリグルタミン酸型」とは、複数のグルタミン酸が結合したもの。
それらが調理や加工、胃の酸性下で遊離し、小腸粘膜にある酵素によって分解されて、「モノグルタミン酸型」の葉酸になり、小腸から体内へと吸収されます。

一方、サプリメントで使われる葉酸は、最初から「モノグルタミン酸型」になっているため、吸収率があがるわけです。

食事だけで必要量を摂取するのはかなり難しい

胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減させるためには、通常の食事から摂取する推奨量の240μgにプラスして、400μgの葉酸の摂取が推奨されています。(1)

この付加量量は食事性葉酸ではなく、合成葉酸の量で定められています。

「食事性葉酸」の葉酸の体内での利用効率は、「合成葉酸」の葉酸のおよそ半分。

食事性葉酸で必要量を摂取しようと思うと、2倍の800μgが必要となる計算です。

これは基本の摂取推奨量240μgと合わせると1040μgになります。日本人の30代女性の平均摂取量が226㎍ですので、その4倍近い量を食品から摂取しなければいけないということになりますが、かなり難しいですね。

特に葉酸は毎日摂取しないとすぐに排出されてしまうので、さらに困難に。
例えば、比較的に葉酸の含有量が多いほうれん草でも、毎日500g(2.5束)を食べ続けることになり、現実的ではありません。(ほうれん草の葉酸100gで210㎍、1束、200gとして参考まで)
(1)参考資料:日本人の食事摂取基準2020

【重要!】合成葉酸を摂取すべきなのは「妊活中から妊娠3ヶ月まで」

では、妊娠中にずっと、この「合成葉酸」を摂取すべきなのでしょうか?

再び、厚労省が発表する「日本人の食事摂取基準」の話に戻ります。
妊娠中は全期にわたり通常の摂取推奨量に加えて、240μgの付加量があります。

しかし、「モノグルタミン酸型」の葉酸を400μg付加すべきなのは、「妊娠を計画している女性・妊娠の可能性のある女性」の場合となっています。具体的には妊娠1か月前から妊娠3か月まででよいということ。

胎児の神経管障害リスク低減のために必要な葉酸のこの量は、妊娠初期まででよいからです。その後は食事性葉酸の「ポリグルタミン酸型」で摂取すればいいのです。(1)
(1)参考資料:日本人の食事摂取基準2020

葉酸サプリメントを飲み続けて大丈夫なの?

葉酸サプリを飲み続けても平気?

ここで注意したいのが、市場にある葉酸サプリメントのほとんどが「合成葉酸」で作られているということです。
葉酸は造血にも関係が深いビタミン群で、妊娠中に気になる貧血のケアにもなります。

また、産後には母乳の生成にもよい働きをします。そのため、妊娠中、さらに授乳期まで葉酸サプリメントを飲み続けるべきなのはのは正解ですが、「合成葉酸」を妊娠全期+授乳期にわたり摂取すべきなのかというと、それは「?」となります。

胎児の神経管障害リスク低減のために摂取が必要な妊娠初期を過ぎたら、食事性葉酸を摂取するよう推奨されているからです。
厚生労働省は妊活〜3ヶ月までと定めています。(1)
(1)参考資料:日本人の食事摂取基準2020

時期別葉酸サプリ プレミンシリーズなら適した葉酸摂取が可能

天然葉酸?合成葉酸?

葉酸サプリメントを選ぶときに、使用されている葉酸が「合成葉酸」なのか、食事性葉酸なのかを、きちんと表示されているか説明されているものの方が安心できます。

市場にはたくさんの葉酸サプリメントがありますが、「合成葉酸」と「食事性葉酸」の具体的な違いについて、説明がないものの方が多いので注意しましょう。

「合成葉酸」付加的に摂取すべきだと言われるのは、妊娠前1か月から妊娠3か月まで。
その後4ヶ月〜出産までは「食物性葉酸」を240μg付加すればよく、「合成葉酸」を継続して摂取する必要はありません。

「時期別葉酸サプリプレミンシリーズ」ならしっかりとお身体の状態に合わせた葉酸摂取が可能です。

妊活〜妊娠初期用のプレミン

プレミン-sp-
合成葉酸が400μg配合されています。
普段のお食事と合わせても過剰摂取量になる1000μgを超える可能性はほぼありません。
葉酸以外のカルシウム、ビタミン類、パントテン酸やビオチンなど厚生省に推奨されている栄養素すべての不足分をしっかりと補える配合となっています。

また、各栄養素に対してしっかり身体に効果をもたらせる量を配合してた【栄養機能食品】です。
妊活期〜妊娠初期までの栄養補給についてプレミンでしっかりとサポートすることが可能です。

妊娠14週〜出産までのプレミン14w

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天然葉酸が240μg配合されています。
先述したとおり妊娠中期になりますと天然葉酸へと葉酸の種類を切り替えるのが厚生省からも望ましいとされています。

葉酸以外に骨格や血液の生成に必要となるカルシウムと鉄分を多く配合、鉄分はヘム鉄と非ヘム鉄の2種類をブレンドすることでより高い吸収力があるのでお身体へ効果的に補給されます。

それ以外の栄養もプレミンと同様に厚生省で推奨されている量をしっかりと補うことができ、適正な栄養を摂取できる【栄養機能食品】となります。

妊活〜出産、産後などお身体が大きく変わる時期です。
そして赤ちゃんを迎えて育てるという大切な期間なので安心できるしっかりとした栄養摂取を心がけることをおすすめします。

時期別葉酸サプリプレミンシリーズ
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